はがいい〜 自分にできること〜
「はがいいなあ。同じような経験しちょるのに歌が作れん。」
地元大分でのコンサート。
コンサート直後にイベントの役員の方がそんなことを言ってくれました。
はがいいって、方言なんですね。悔しいとか、腹が立つって感じかな。
まず「はがいいな〜」と言われたので、何か良くないことをしてしまったかな?とドキッとしましたが、その後に続く言葉を聞いて、胸がいっぱいになりました。
私の歌の歌詞から思い出された、金柑の木のエピソードや、ご家族や教え子、子供の頃の遊びの話などをしてくれました。
そんな経験やその時の思いを自分も歌にできたらいいなあ…そんな風に言ってくれたんです。
なんてうまい伝え方、ものすっごい肯定の言葉。
一気にその方が好きになって、私の歌がさらに大切に思えました。
自分ができることって当たり前な感じがしませんか?
できないことの方を見て、自分ってダメなやつなんて思ったり…
私は、ずっとそうだったのですが、いのちのコンサートで話してる
自分の気持ちを感じて、認めて
言葉を変えて、捉え方を変えて
そんなことを色々やっているうちに、自分を責めて落ち込んで何日も引きこもることはなくなりました。
*
こんなこともできないと自分を責めそうになる時、私は栄さんを思い出します。
指先の動きだけで、私の歌と出会い、病院でのコンサートを開いてくれた人。
(栄さんのことは、下にリンク貼っています)
私にはできることがたくさんあると気づかされて、落ち込むことができなくなります。
『負けるな、染矢敦子』
栄さんのコメントを思い出して、気持ちを奮い立たせたことが何度もあります。
自分ができることって当たり前すぎて、気づかないけど
誰かにとったら、それはすごいことだったりする。
見える、聞こえる、歩ける、食べれる、そういう日常のことだってそう。
家族がいる、子供がいる、犬と暮らせる、仕事がある、友達がいる
挨拶や会話ができる、掃除ができる、料理ができる、選ぶことができる
面白いことを言って人を笑わせることができる、朝起きれる、時間を守れる
小さなことでも全部、全部。
できないこと、ないものに目を向けるから、人間は発展してきたんだろうけど
時には、できること、当たり前にあるものに目を向けて、自分ってすごいなって思ってみるもの大切と思うんです。
ある作家さんが「自分自身っていうよりも自分が生み出した文章とかそういうものは、全部 好き」と言っていて、それいいな〜って思いました。
私は、私をずっと好きになれなかったけど
コンサートに呼んで頂いたり
コンサートを喜んでくれたり
私の歌を好きになってくれるみなさんのお陰で
私の作る歌は好き
コンサートの染矢敦子は好き
最近、少しそんな風に思えるようになりました(^-^)
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はがいいな〜、そう言ってくれた方のように、私も励ませる人でありたい。
今日も誰かの心が軽くなる文章でありますように♪♪
↓ 栄さんのこと、こちらに書いています ↓