染矢敦子ブログ Tender wind

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好きになれなかった自分の顔

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子供の頃、本当に可愛かった妹。今は東京で結婚して働いている。

「可愛いって言われるために生まれてきたの」そんなことを言っていた妹は、顔も整っていて、スタイルもよくて、明るくて、人気があった。新しい髪型をすると周りの子達が真似するくらい。妹は可愛いのにね…そんな言葉に傷ついて、劣等感も持っていたけれど、自慢の妹でもあった。

大人になると色々あって、辛い思いもして、周りに気を使って、疲れ果てるときもあるんだろうな。でも私にとって、妹はあの頃のまま。クリクリの目でニコニコ笑って、たくさんの人に愛されて、自由に生きていてくれたらいいなと思う。

 

そんな思いがふと湧いてきて、昔の写真を見始めた。

妹、父と母、うたびとの祖母、尊敬する祖父、もう一人の祖母。

高校を卒業して家を出て、帰省の度に重い一眼レフのカメラを持って、写真を撮る私に、みんないい笑顔を向けてくれている。

 

その流れで、私の写真も見た。見る前は「ロクでもない頃の自分」って頭に言葉が流れたのだけど、見てみると…

お正月、着物が好きな祖父に見せるために、母に着せてもらった振袖姿の私。私のカメラで父が撮った写真は、ピンボケが多いけど、可愛かったし、幸せな気持ちになった。

 

ロクでもないこともなかったな。間違いも失敗もしたけれど、頑張ったことも、楽しかったことも、愛もたくさんあった。

暗くて、ブサイクで、太ってて、気持ち悪くて、人を不快にする見た目だって思っていたけど、それはそう言われたことがあっただけ。その反対も言ってもらってるのにね。

コンプレックスは、誰かの言葉で作られて、自分の中で膨らんでいく、、、のかな。

 

自分の顔、好きじゃなくて、なるべく見せたくなかったけど、写真もっと載せちゃってよかったんだあと今更、思います。今更だけど、気づけてよかった。

 

ここにしかない、私だけの顔。好きだって言ってくれる人もいる。そうだなあ、私も私の顔、好きだな。もうそんな風に思っていいよね。なんだかわからない、自分に与えた罰は、終わらせていいんじゃないかなと思います。

 

…といいつつ、正面はまだ抵抗があり、斜めの写真を載せちゃいました(^-^;)