染矢敦子ブログ Tender wind

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嫌な思い出と捨てること

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私、記憶力はいい方だと思うんです。子供の頃にしていたトランプの神経衰弱は、大人にも負けたことがありません。実家の私の部屋、押入れの中もどこに何が入っているか覚えていたので、母に電話で確認してもらって母に驚かれたことも何度かあります。道を説明するのも、自分がそこにいるように頭の中で移動しながら話すので、父が運転中、助手席の母に電話でカーナビの役割をすることもあります。

 

記憶力がいい自慢をしたいわけではなく…いろんなことに良い面と悪い面があるって話です。

 

つい最近、捨てた好きだったブルーのジャケット。これは学園長にセクハラをされた時に着ていた服で、それを思い出すのでずっと着ることができず、着れないなら捨てようとついに決意したわけです。

 

皆さんがどうなのかわからないのですが、私は映像で覚えています。まるでその場にすっと戻って行くような鮮明さです。役に立つ記憶、幸せな記憶だけなら良いんですけどねえ。

 

また別のもので…とても大切で、良い思い出もあるけれど、いくつのも苦い思い出のあるもの。捨てることができなくて、でもモヤモヤしていて。そのモヤモヤが膨れて膨れて苦しくなったので、気持ちを丸ごと夫に聞いてもらって、忘れるんじゃなくて、終わらせて前に進むために、捨てようと決心しました。

 

その日の夜、ふと…

その物にまつわる嫌な思い出のあるその人たちにも、それぞれ都合があり、傷や劣等感があり、騙されたり、頑張ったり、その結果、あの出来事があるんだな、そんな風に思えたんです。愛おしささえこみ上げるくらいでした。その人たちよりもっと嫌な思い出は、当時の自分自身。迷っていて、人に合わせ、言い返せず、ヘラヘラ笑っていた自分。そんな当時の自分も、頑張っていたんだなあと、許せるような気持ちになりました。

 

嫌な思い出。どうしても思い出して苦しくなることありませんか。

そんな時(コンサートでよく話しますが)別のことを考える、何度も何度も、思い出す度に、楽しいことや幸せなこと、今や未来のことを考える。それでうまく行くことも多いけど、こんな風に実際にそれにまつわるものを「捨てる」というのも良いかもしれませんね。

 

そういえば…私は物をたくさん持っていたくなくて、すぐ整理して捨てたりリサイクルしたり保護犬ちゃんたちに使ってもらったりするのですが、記憶を蓄積して、さらに何度も取り出して苦しくなる心を整理してるのかもしれないですね。

 

「捨てる」は、私にとってとても大切な行為。

それぞれの特性にあった、心を軽くなる方法あるんだと思います。

 

少し誰かの参考になれば嬉しいです♪