染矢敦子ブログ Tender wind

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ポジティブだけじゃない歌

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子供が座ってるな〜と思ったら、待ち合わせをしていた40代の女性で、2人で大笑いをしました。お話をしてみると、自分で考え日々を大切に生きている、人生を積み重ねてきたことの感じられる、とてもステキな女性でした。2人で会うのは初めてですが、なんだか気があって楽で、今まで疑問に思っていた自分自身のことについてほろっと理由が現れたりする、とても有意義な時間になりました。涙が出るほど、たくさん笑いました。

新しい出会いや再会があったり、音楽の方も良い変化や面白い提案があったり、心配だった家族のことも明るい兆しがあったり、新しい日々への明るい気持ちが生まれる反面、かつてのストーカーを家のすぐ近くで見かけたり、自殺した友人からの着信があったり、古い知人の名前を聞いて誰かの介入や思い込みや金銭的なことが一瞬で変える関係性、言葉の持つ暴力性や破壊力を思い出して震え、身体は正直ですね、湿疹や熱が出ました。

先日、物を捨てて模様替えをして風通しがよくなって、気持ちも軽く通りが良くなった感じになったら、キラッとした未来への楽しみや、今までわからなかったことがわかってすっきりした明るい気持ちや、その反対の過去の暗さも吹き出した感じです。

 

 

光と影、肯定と否定、過去と未来、みたいなものが同時にやってくることは時々あって、面白いものだなあと思います。昔なら悪い方を見て落ち込んだり、自分の何が悪いからこんなことが起こってるんだろうと自分を責める思考になっていたけど、もうそうではありません。そこで何を感じるか、感じたものをどう生かすかが大事で、気にせずただの出来事としてさらっと流す選択も場合によってありだなと思います。 

いのちのコンサートでも話すし、母にも話したことがあるのですが、人の脳は1つのことしか考えられないようにできているから、嫌なことを思い出したり考えたりし始めたら、楽しいことを想像したり、今に戻れることをしたり、工夫次第で明るい気持ちになることができるんですよね。20代前半「そんなに気にしてたら早死にするよ。気にしない、気にしない」と言われ「気にする人に気にするなって言っても、気にするさ」って思った記憶があるけど、気にしない工夫、暗い気持ちから向け出す方法もあったんですよね。その頃の自分に教えてあげたいけれど、その時期はその時期で必要だったんだなと思います。

 

「ポジティブだけじゃない歌だから、柔らかくて温かくて…だから、ありがとうございます!」最初に書いた見た目は子供、頭脳は大人(笑)の女性に言ってもらえて、過去の屈折したネガティブ染矢敦子を愛おしく思い返しました。

 

私の好きな作家さんの小説を読むと、過去の傷に触れたり、閉じ込めているものに気づいたり、涙が止まらなくなることがあります。そして泣いた後は、すっきりして癒されているんです。

私の歌や文章も、そんな風に、心の深いところに触れて、さらにそこから明るい方へ進むきっかけになったらいいなあといつも思っています。