君と言う大樹〜祖母の短歌〜
君と言ふ大樹のそばに立ち寄らば
師走の風もかくは吹くまじ
祖母の短歌です。
私が知ってる限りで祖母の本や月刊誌には載ってない、祖母が手紙と一緒に私に送ってくれた手書きの短歌の1つです。
先日、夫とケンカをして…仲直りはしたのですが、なんとなく雰囲気の悪い2日間を過ごしました。その間、夫も私も具合が悪くなったり、仕事の流れが悪くなったり…そしてふとこの短歌を思い出したのです。
この歌はどんな風に感じられるでしょうか?
最初に読んだ時にどんな風に感じたか覚えていないのですが、今は夫婦の歌や恋の歌のように感じます。
祖母のとっての大樹、それは祖父。祖父の亡くなった後に詠んだ歌なのかもしれません。
はじめて、祖母の手書きの短歌をここに載せてみます。
文字が震えた感じに見える理由は、この短歌からわかります。
病める手にペン持ち書きし下手な歌
笑って下さい 生きてる証
祖母の生きていた証は、私に今もいろんなことを感じさせてくれ、私の生きる証の歌へ繋がっています。
支え合う、分け合う、守り合う
笑い合う…
大切に思える人と共に生きる幸せ
今を、ここを、大切に、大切に
祖母の短歌から私が感じるものは、私が歌に乗せて伝えたいメッセージと同じなのかもしれませんね。 会いたいなあ、今だから話したいことがたくさんあります。
*
そして今日は、両親の結婚記念日。
父と温かいメールをして、母と電話で温かい会話をしました。
いろいろ、いろいろあって、でも2人は今、これまでで一番、穏やかに日々、支え合い、分け合い、守り合い、笑い合っているんだと思います。
2人の今の姿も祖母や祖父に見せたいなあ。
祖父と祖母のように、私たち夫婦も大切に楽しく日々を過ごしていきたいなと、祖母の短歌を読みながら改めて思っています。