アイデンティティクライシス
失恋よりもタチが悪いのは
愛に見せかけた支配
私はガラスの破片の上を歩いていた
そんな歌詞で始まる
アイデンティティクライシスという歌
恋人からのDV経験を元に作った歌
もう10年ぐらいコンサートで歌ってない
コンサートで号泣されてた女性
私にも経験があるとコンサート後に話してくれた女性
「こんな歌を歌ってたら男性ファンはいないだろう」と
音響の方に言われたことも印象的だった
明後日のコンサートの選曲をしていて
思いついたので、久々に自宅で歌ってみた
これが、なかなか歌詞やメロディがいい
だけど、これは私の人生に本当に起こったことだったのだろうか
あまりにも遠く、今の自分とかけ離れていて、戸惑う
叫び声をあげる私を
もう一人の私が見ている
依存、寂しさ、打算、理解者のフリ
目を覚ませ
歌詞もそう歌っている
もう一人の私…
もう廃盤になったCDには入っているけど
好きって方や、聴いてみたいって方はいらっしゃるかな
同じ経験をした人や
今そこにいる人の励ましになるのなら
またコンサートで歌ってもいいかな
こんなの聴きたくないって人も
いるだろうことを覚悟して…
アイデンティティクライシス(自己の崩壊)
があって、そこから抜け出したから今の幸せがある
この歌を歌うことで、最近の歌とのギャップ
コンサート中のお話、私の変化にも説得力が増すかもしれない
でもやっぱり今は、優しい歌を歌いたいな
帰省の時に感じたことを歌った歌を完成させたい
薄着で靴を履く私の背中に
ふわっとかけられる柔らかい布
細かく刻まれた苦手な野菜や
危なくないよう片付けるもの
ずっと昔からあったことなのに
優しさだと気づかずにいた
知らず知らず
守られ続ける
近過ぎて気づかない
大事なものはすぐそばに
2つの歌の世界観の違い
1つから伝えられるもの
2つ一緒で伝えられるもの
なかなか面白い