染矢敦子ブログ Tender wind

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人の意見は聞いた方がいいのだろうか

 

友人に「あなたは、人の言うこと聞かないよね」と言われ、落ち込んだことがあります。

おかしいなあ、人の言うことは聞くように、それが正しいことと思って、聞いてきたんだけどなあ、とか思ったりして。

 

自分でも思うし、友人にも言われますが、私は言われやすい性格でした。

「そんなこと、言われると?」と驚かれるぐらい。

 

見た目の印象と、職業柄でしょうか。

 

否定的な意見には、一々落ち込んできました。

直接言われることも、コンサートのアンケートにしても。

 

最近は言われないんですよね。ただ気にならなくなっただけかもしれないけど。

 

 

 

昨日、ふと思ったんですよね。

人の言うことを聞くって、良いこと、いい人って感じだけど、本当にそうなのかな?

人に言われて止めたこと、できなくなったこと、変えたことが今までの人生、いっぱいあります。結構、記憶力がよくてですね(笑)

 

似合わないと言われて、着れなかった鮮やかなブルーのシャツ。捨ててしまったオレンジのジャケット。

涙にこだわりすぎてるんじゃない?と言われて、泣けなくなったり、泣くという言葉を使えない時期があったり、あれしたら、これ止めたらの言葉に一々反応していました。

 

否定から物を売る、そんな詐欺みたいなものにも、ひっかりそうになったり、ちょっと騙されたこともあったり(^-^;)自分の心が弱かったからなんでしょうけど。

 

この石を持ってたら事故にあわなかったのにって言われて買っちゃいましたね、ブレスレット。

「なんて不快な歌!こんな歌を人に聴かせてるの」からの「このネックレス(27万円)をつけたら浄化されますよ」には、騙されませんでした。金額が大きかったから冷静になれたのもあるかも。

 

それは大げさな例えだけど、聞かなきゃ良かったな、ってこともたくさんあります。

一々反応してなかったら、もっと楽に生きてきたかもしれません。

 

 

でも… 反対に

人の意見は、自分では分らないことを指摘してくれることもあります。

 

ミュージシャン仲間に「染矢さんには言われる才能がある」と言われたことを思い出します。

向上心はある方だと思うので、反対意見やぐさっとくることもなんとか取り入れとうとして、それが成長になったり上手くいったりしたこともたくさんあります。

 

アンケートの否定的な意見は、好みの問題や悪いとこ探しがほとんどなんですが(一回のコンサートで1、2コしかなくて、それでも落ち込みますけど)

ある人権コンサートのアンケートで、転機になったものがあります。

 

ほとんどの方が「良かった」を選んでくれた中で、お一人「良くなかった」って意見があったんです。70代の男性だったかな。

「子供向けだ、自分の年齢にはわからない」

私は祖父と祖母が大好きで、2人の話もするので、その意見がとても堪えました。

 

子供にも大人にも分るようにと思ってコンサートをしているのですが、その日以来、人生の先輩たちにも聴いてもらっているという意識をもっと持つようにしたんです。

具体的に何かを変えた訳ではないのですが、その後、小学校での祖父母参観や敬老会でのコンサートが一気に増えました。

その方と同じぐらいの年齢の男性に「僕は僕で、だいじょうぶ。ありがとう!」とニコニコの明るい声で、コンサート後言われた時は、あ〜届いてる〜って泣きそうになりました。

 

 

そういえば昔、交際してた人を親に紹介した時、いつも反対をされました。(ってそんな人数多くないですよ)

心配する母に父が「心配せんでいい。敦子の相手じゃない。どうせすぐ別れる。」

って言ってたのがおかしくて、時々思い出します。そしてその通りになるんですね。

 

でも、夫を両親に紹介した時、2人は反対しなかったし、すごく喜んでくれて、今でも夫のことをとても好きていてくれています。

 

 

子供の頃、祖父に言われた耳の痛いことも、確かにそうだったなって、結婚してから分ることもあります。

 

具体的に書くと、まだまだあるのですが、この辺で…。

 

 

結局、人の意見って聞いた方がいいの?って感じになってきましたが。

 

 

人権コンサートでよく話す友人の言葉

「それでどうしたいと?全然、気持ちわからんよ!」

それから自分の気持ちを聞き始めて、随分と楽になりました。

 

夫に相談事をする時、私が話をするのをぜんぶ聞いてから

「あなたは、どうしたいの?」

夫は大抵、一言目にそう言います。

 

 

最近、思うんです。

私の人生の中心は私。

私が選べば良いんだって。

 

それはみんなそう。

 

だから言われることも

取り入れるかは自分で選べばいい。

 

言う方も言う方で、人生の中心は自分。

だからそれだって自由。

 

重なり、出会っていても、同じにはなれないし

言う方は、言われる方ほどそのことを考えてないから。

気にしてるのは時間や自分の人生がもったいない。

 

取り入れられることだけ、取り入れて、あとは

へえ、そうなんだ。そんな考えなんだ〜で済ませたり

その人自身がこだわっていたり辛いから、出て来た言葉かもと思ったり

何か気持ちを切り替える方法を見つけて、とにかく嫌な思いを引きずらない方が良い。

 

自分の人生、自分の今に戻った方がいい。

 

 

情報が溢れてて、言葉も溢れてて、日々はやるとも多い。

 

家族、仕事、地域など、自分の役割もある。大切な人もいる。

自分の心をちゃんと聞いてあげるってなかなか難しいですよね。

 

でも人に何か言われて心がざわっとした時

自分の胸に手をあてて、気持ちを聞いてあげる癖をつけてみるのもありかなって思います。

 

いつの間にか、人に言われることにざわつかず、選べるようになって

さらに言われなくなる(というか、気にならなく)なったりするんですよね。

不思議と。。。

 

全員の人に当てはまることではないけど、私が経験して、思ったこと(^-^)

当たり前と言えば、当たり前のことですが、私にはできなかったので書いてみました。

 

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